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by math90
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線分図の例 

実際に文章題を線分図で解いてみましょう。どちらも文章題の3ステップの(Ⅰ)を飛ばして、いきなり(Ⅱ)へいこうとして間違える典型的な問題です。

<例題2> 
みちこさんとよしこさんとけいこさんが、背比べをしました。みちこさんは、よしこさんより、8cm背が高く、けいこさんはよしこさんより、2cm背が低かったです。みちこさんと、けいこさんの、身長の差は何cmでしょうか。


このとき、「差」というキーワードからすぐ引き算と読み取ってしまいます。
       8-2=6    
の式は誤りです。

これを線分図で表してみると、
線分図の例 _e0017757_203540100.jpg

となります。「差」というキーワードがありますが、これは足し算であることが分かります。そこで、
       8+2=10
の式が組み立てられ、  答え:10cm  となります。


<例題3>
けんじ君のお父さんは34歳です。お父さんの年齢は、けんじくんの年齢の3倍より2歳若いです。けんじくんは何歳でしょうか。


これは、問題文に出てきた順番で数字をつかってしまいます。
       34÷3-2=? 
という式をたてて、答えが割りきれない! となってしまいます。

これを線分図で表してみると、
線分図の例 _e0017757_2035752.jpg

となるので、[若い」が引き算にならないこと、また、まず3で割るのではないことが分かります。そこで、
       (34+2)÷3=12 
の式が組み立てられ、  答え:12歳  となります。

このように、ステップ(Ⅰ)として線分図をかくことによって、情報の関係を目で見て把握することが、とても大切なわけです。

文章題の学習には、文章題の3ステップの(Ⅰ)、(Ⅱ)を分けて考えることを意識し、ステップ(Ⅰ)として線分図をかくことを、低学年のうちから、是非習慣ずけてほしいと思います。






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by math90 | 2005-10-13 20:39 | 文章題
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