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by math90
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灘校生のK君の中学受験

K君は、知的好奇心の旺盛な少年で、個人的に算数の指導をしていました。小学校入学直後の身体測定で小数点に目覚め、小学校4年生の環境学習では、水素電池まで興味の対象となるような子供でした。その旺盛な知的好奇心は、小学校では、暴走していく扱いにくい生徒と見られていたそうです。

ある日、彼がポツンと言いました。
「先生は、ボクがいくら手を上げても、指してくれないんだ。」
そう話す表情は、とても寂しそうでした。そんな中でK君のご家庭では、中学受験を決意したそうです。

K君のご家庭は、中学受験を決意する際に、小学校は公事、中学受験は私事であることを、K君にしっかり理解させていました。そして、あくまでも小学校生活にしっかり取り組むことが基本であることを、常にK君に言っておられました。

K君が6年生の時の担任の先生は、若い男性熱血教師でした。その先生は、子供は皆、勉強が嫌いと思い込んでいる先生で、もちろん中学受験には反対でした。その先生は、いわゆる「勉強より大切なこと」を学ぶために、K君に、他の人より多くのいろいろな仕事を与えたそうです。

K君は限られた時間のなかで、それらの仕事を、工夫して前向きに取り組んでいったそうです。その、努力している姿には、迫力と説得力がありました。そのうち、小学校生活と中学受験に、真正面から、ひたむきに取り組むK君の姿に、クラスの皆の見る目が変わっていったそうです。

先生は、勉強が好きな子供もいることを理解し、K君を大きく評価してくれるようになったそうです。授業では彼の得意なディベートを取り入れたり、彼の知識をクラスで披露したりしてくれるようになり、中学受験も頑張れと応援してくれるようになりました。

友達も、頑張っているK君を気遣って、ゲームの話やテレビの話を楽しそうにすることを控えてくれるようになったそうです。そして、合格のときは、クラス中が拍手で祝福してくれたそうです。

小学校の先生方の中には、中学受験の目的は、良い大学、良い会社に行き、将来の安定を得たいから、というような短絡的な目的しか、想像できないような先生も、実際、少なくありません。また、一方で、ともすると小学校生活をないがしろに扱っている家庭も少なくないようです。

周囲の理解を得て、小学校生活と中学受験を両立させるという、当たり前といえば、当たり前のことをするには、相当なエネルギーと覚悟の必要なのが、現在の中学受験であると思います。それだけに、それを乗り越えたときには、また新しい風景が見えてくることでしょう。

「中学受験で得たものは合格だけではありませんでした。」と、話してくれたK君の言葉が、とても印象的でした。今年度受験の6年生のご家庭でも、合否を超えた新しい風景を見ることができるよう、ご健闘をお祈りしています。





 
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by math90 | 2005-11-20 17:47 | 中学受験の算数
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