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「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ・・・」

「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」とは、かの山本五十六の言葉ですが、最近、この言葉を再認識しています。

以前は、この言葉は、数学の指導にはそれほどあてはまらないなぁ、と漠然と思っていました。数学においては、「させてみせ」ること(演習)が最も重要である と考えていたからです。数学が苦手な生徒は、この「させてみせ」る量(演習量)が少ないからと考えていました。演習量さえ増やせば、必ずできるはずと考えていました。

一方で、スポーツにおいて「やってみせ」ることは、とても大切である というイメージを持っていました。上手な人のフォームを見る、試合を見る、体の動かし方、筋肉の使い方を見る、どれも上達には必須のように思えます。しかし、数学の指導において「やってみせ」ることが、スポーツと同様に効果があるとは、思えなかったのです。

ところが最近、数学においても「やってみせ」ることの大切さを感じています。

計算の間違えを繰り返す生徒は、いくら説明しても、なかなか間違えが直りません。生徒に計算をさせながら、その都度間違いを指摘するという方法は、数学が苦手な生徒にとっては、どうしても「だめだし」が多くなり、なかなか演習量を増やすまでに至りません。

そこで、生徒の前で、正しい計算を「やってみせ」ることにしました。ただ、ひたすら「やってみせ」ます。生徒たちは、ただ見ているだけです。

何題も何題も、それぞれの生徒の目の前で、生徒のノートに「やってみせ」ます。彼らは、意外と他人の計算の途中を「見る」という経験がないようで、皆、興味深くとてもよく見てくれます。

10題でも20題でも「やってみせ」ることをひたすら続けます。するとそのうち、「今度は自分でやってみる」と、自ら言い出してくれるようになります。そこまで続けなければなりませんが、そうなると、その後の説明はスムーズに理解できるようになり、演習量も増やせていけます。

文字式の書き方や式を書く順序、こちらが驚くほど些細なことで、悩んでいる生徒も結構います。それが積み重なって分からなくなることもあるようです。

一人一人に「やってみせ」ること、とても手間と時間がかかりますが、数学が苦手な生徒にとっては、まず必要な学習であることを、改めて認識しています。





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by math90 | 2006-01-12 15:34 | 教育・子育て理念
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