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by math90
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定義

定義、定理、公式。数学でよく使われる言葉ですが、その意味を小学校では、詳しく学習されません。けれども、算数を初等数学と捉えたとき、この考え方は基本になってくると思いますので、少し取り上げようと思います。

「定義」とは、「ただ1つに決められた用語の意味」です。それぞれの人が1つの用語を別々の意味に解釈していると、議論がかみ合わなかったり、1つであるはずの結論が複数になったりするおそれがあります。そこで、1つの用語に対して1つ意味を共通認識として決めます。そして、このように決めることを「定義する」と言います。

上記の「『定義』とは、『ただ1つに決められた用語の意味』です。」という一文で「定義」と言う用語が定義されたことになります。

数学では、様々な用語が数学的に定義されています。たとえば、日常使用している「距離」という言葉には、「長さ、隔たり、開き、離れている」などの意味があります。ところが、数学で使用する「距離」と言う用語は、2つの間の「最短距離」と定義されています。「点と直線の距離」といえば、「点から直線におろした垂線の長さ」と決まっているのです。

定義は決められたことなので、たとえ、分かりにくい定義や難しい定義でも、先に進むために、覚えることが必要になります。定義は「正確に覚えること」が大切です。そして、定義を「正確に覚えること」は、教育のなかで否定されているような暗記とは、区別して考えてほしいと思います。



参考 → 新しい概念を学習するとき
                                    
 
by math90 | 2006-02-20 00:23 | 数学一般
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