ご来訪ありがとうございます。
by math90
カテゴリ
プロフィール目次 ゆとり教育 ニュース 教育・子育て理念 小学校の算数 文章題 割合 中学受験の算数 中学校の数学 高校の数学 数学一般 その他 ロジック作品集 以前の記事
2010年 01月2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 検索
その他のジャンル
|
割合の定義と1あたりの量
割合の定義を「1あたりの量」とする見方もあります。 しかし、 「ある量をもとにすると、比べられる量は、もとにする量の何倍か」という考え方と、「1あたりの量」の考え方は、割り算の意味が違うので、理解しにくいようです。さらに、「1あたりの量」を求めるときに、なぜ割り算を使うのかが、分からない子供も多いです。 割り算の意味には、2種類あると指導されます。 <例題1> 「ケーキが12個ありました。4人で分けると1人分は何個になるでしょう。」 12÷4=3 <例題2> 「ケーキが12個ありました。3個ずつ分けると何人に分けられるでしょう。」 12÷3=4 例題1のような割り算を等分除、例題2のような割り算を包含除と呼ばれています。子供達はおはじきなどを利用し、下記のような「分け方の違い」に着目し割り算の学習をします。 割り算の意味として、「倍」は包含除の考え方で、「1あたりの量」は等分除の考え方になります。このような違いから、「倍」で捉えている「割合」を「1あたり量」に発展させるのは、簡単ではありません。 割り算は小学校3年生で学習しますが、上記のように、「分け方」の違いへの着目が中心となり、割ったあとの「商の意味」にはほとんど着目されません。この時点では、子供達に九九を利用して割り算をさせること、掛け算と割り算の関係を理解させることで精一杯なので、「商の意味」まではなかなか行き着かないようです。 それゆえ、等分除の商こそが、「1人分」、つまり「1あたりの量」になっているのですが、それを理解しないままの子供も多いのだと思います。 割合の学習を始めるまえには、「『割り算』というのは、1あたりの量を求めること」と、割り算の意味をもう一度確認することが大切であると思います。
by math90
| 2006-04-20 23:24
| 割合
|