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by math90
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2006年 09月 02日 ( 1 )
ヘリコプター・ペアレンツ

「ヘリコプター・ペアレンツ」とは、常に子どもの上空をヘリコプターのように旋回して、何かトラブルがあればすぐに急降下して世話を焼くという子離れできない親のことだそうです。

特に大学生の親のことで、90年代にアメリカの大学で使われ始めた言葉だそうです。数日前のNHKニュースで話題になりました。今年、大学生になった息子をもつ親としては、興味のある言葉なので調べてみました。

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今アメリカで、大学生にもなった子供に過度に世話をやく新しい世代の親が誕生しているらしいのです。こういう親は、新学期に大学まで出かけ、子供の授業の履修登録の手伝いまでするそうです。子供も子供で、大学のアドバイザーと相談していて、分からないことがあると、直ぐに親の携帯に連絡し、「先生、お母さんと話してください」と言って、その携帯をアドバイザーに差し出す学生もいるとか。さらには、新学期に「子供が今旅行に行ってますので、代わりに履修登録に来ました」と言って大学にやってくる親もいるそうです。  ~中略~
大学側も対策を講じ始めています。専門の職員を配置したり、新しい部署を作って、こういう親からの電話やメールに応対しています。     
                     ( 異文化英語第157回 より )
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確かに、これは行き過ぎと思います。最近は、日本でも似たような状況があり、大学関係者は困惑しているのだそうです。


最近の親子関係は、一時代前とは大きく変化しました。友達感覚で、とても仲が良くなっていると思います。

私の友人でも、仲の良い親子がたくさんいます。女の子の場合は、親子で買い物や旅行など、一緒に出かける機会も多いそうです。その延長として、大学のオープンキャンパスや説明会にも、親子で一緒に出向くとか、模試や予備校の申し込み、入試関係の手続きも親がしてあげるということになるようです。

ヘリコプターになってしまう親は、特に甘やかしているという意識ではなく、自然な友達感覚のまま、なってしまうように思います。

もちろん、仲の良い親子でも、ヘリコプターにはならない方もたくさんいらっしゃいますし、親子で仲が良いことは、決して悪いことではないと思います。ただ、それだけに、「自立」に関しては、これまで以上に強い意識が必要なのかもしれません。

一時代前には、大家族や地域の人間関係の中で、子育ては親だけの仕事ではありませんでした。「自立に対する自覚」も、社会のなかで、ごく自然に育っていったように思います。

現在は、子育ての中で、親がどこまで手を出すか、如何に子どもを「自立」させ、自分自身も「子離れ」するかを、強く意識していなければ、「自立に対する自覚」すら、育ちにくい社会になってしまったと思います。

ヘリコプター・ペアレンツなどという言葉で揶揄したり、批判したりするのではなく、社会全体の人間関係のバランスを見直すことが先決なのでは、などと思ったりもします。


さて、この春、晴れて大学生となって一人暮らしをはじめた我が家の息子は、すっかり調子にのってステルスモードになってしまいました。おかげで、私は、上空旋回どころか、まったくもって追尾もできない状況です。

とはいえ、息子がステルスモードにならなければ、急降下や手出しはしないものの、私がステルスヘリコプターになり、いつまでも上空を旋回していたいという願望は、正直、確かにありましたから、えらそうなことはいえませんね。

「親離れ」「子離れ」は、私の子育てにとって、今だに試行錯誤の、大きな、難しいテーマです。
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by math90 | 2006-09-02 12:42 | 教育・子育て理念