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地球深部探査船 「ちきゅう」

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地球深部探査船「ちきゅう」の乗船見学会に行ってきました。

「ちきゅう」は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船の一つです。その名のとおり、地球内部の掘削調査を行うために建造されました。世界で初めて、海底から7000mを掘りぬいて「マントル」(※)へと到達できるそうです。地球深部の地質試料を分析することで、地球環境の変動の仕組みを理解することができるとのこと。まるで、映画のようなお話です。


「ちきゅう」は、2005年7月に完成し、約2年の操船および掘削の訓練の後、これから本格的な探査活動に入るとのことです。

船上には、大きな掘削設備がありました。船の中央部に掘削やぐらが立ち、その後ろにたくさんのドリルやパイプ、クレーンがありました。船内には、採取された地層サンプルを分析できるように、磁気シールドルーム、X線CTスキャナーなどを備えた研究室がありました。微生物分析のための装置もありました。


実際に見学してみると、海底7000mの地球深部まで掘る掘削技術はもちろん、採取した試料の分析技術、掘削孔を利用した観測技術、船と水深4000mの1点を繋ぎ続けることができるという造船技術、操船技術など、とにかく「すごい」の一言でした。

子どものころにあこがれた宇宙は、今や現実のものとなりました。次は、地球の内部に迫るわけです。「未踏の領域」に対する人間の探究心は尽きません。その情熱と多大なる努力が、科学技術の発達を支えているのがわかりました。


私が見学したときは、一般の見学者がほとんどでしたが、是非、中学生や高校生が、ゆっくり見学するチャンスがほしいと思いました。最先端に触れることは、きっと彼らの心に強く響くと思います。

そして、彼らが今、日々学校で学んでいることのはるか先端が、紛れもなく「未踏の領域への探査」にも繋がっていることに気づいてほしいと思います。





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      提供 海洋研究開発機構(JAMSTEC)

   詳細についてはコチラ → 「ちきゅう」情報発見サイト





(※) 「マントル」とは、固体でありながら流動する不思議な物質で、大陸の移動、大規模な火山活動などで、その姿を変え続けている原動力といわれています。人類はまだマントルそのものを直接手にしたことはありません。(「ちきゅう」情報発見サイトより)

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by math90 | 2006-06-15 22:13 | その他
説得力のある姿

少し前になりますが、玉置浩二さんのコンサートに行ってきました。

玉置さんといえば、安全地帯のビジュアル系の格好から、「麦藁帽子に丸首シャツのおじさん」と華麗に転身したときは驚かされました。今では、ドラマなどでもすっかり「おじさん」感が定着しているようなので、おしゃべりの多い、親しみ易い、楽しいコンサートと思われると思います。

ところが、ステージに登場する玉置さんは、「おじさん」ではなく「アーティスト」です。MC(曲と曲の間のおしゃべり)が全くありません。ただ、ひたすら歌うのみ。曲の紹介すらありません。けれども、その姿に迫力があり、彼の「思い」が伝わってきます。

アーティストとして、「歌」のみで思いを伝える姿に、「説得力」を感じました。そこに、余計な解説は必要ありませんでした。



さて、では、親として、教育にかかわる者としての私は、子ども達や生徒達に、大切なことを「伝える」時、説明や解説の要らない「説得力」を身に付けているのでしょうか。

説明や解説が無くては、こちらの意思が本当に伝わるのか不安になってしまいます。速くわかってほしいと、ついつい余計な説明します。相手の理解では満足できず、こちらの意思を解説してしまいます。

どうやら、少し説明や解説に頼りすぎているかもしれません。

教育・子育ては、言葉に頼る前に、「説得力のある姿」を「見せ続けること」。まず、それがあってこそ、子どもの心に届くということを、改めて思いました。




・・・でも、それって、すごく大変・・・
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by math90 | 2006-06-12 12:12 | 教育・子育て理念
算数の苦手な中学受験生 ~砂糖水の濃度~

我が家の娘は、数年前、中学受験をしました。娘は、私とは正反対の文学少女で、算数は大嫌いです。小学校4年生から大手中学受験塾でお世話になっていましたが、算数は私が随時フォローしていました。

初めての、食塩水の濃度の単元のとき、ビーカーの絵の中に食塩の山を書き、まずは基本となる「どのような場合でも食塩の量を中心に考えればよいこと」を理解させました。まずまずの感触でテストに向かわせましたが、テストに出題されたのは、食塩水ではなく、砂糖水でした! 娘は、濃度の問題には手を出しませんでした。

紅茶にお砂糖を入れるときと、りんごにつける塩水を作るときでは、溶け方が違うから、濃度の求め方も違うと思った」というのが娘の自然な発想でした。

これは、「応用力が無い」と言うべきでしょうか? このとき、私は、娘のような物の見方・考え方も、決して悪くないなあと思ってしまいました。

いろいろなことにこだわる娘は、「観察」がとても得意です。作者の気持ち添って考えることも得意です。歴史の流れにもとても興味を示しました。文章を書くことも大好きです。最後まで、算数はボチボチでしたが、無事志望校に合格しました。


物事を見る角度は人それぞれです。算数・数学的に考えるのが、どうしても受け入れなれない子どももいます。受験という競技のなかでは、「嫌い」で済ませることはできないかもしれませんが、時が経てば、「嫌い」も「苦手」も、それはそれで、個性の一つになるでしょう。

中学受験は総合力です。最後には、教科の能力だけでなく、体力、気力も大きなポイントになります。12才というのは、まだまだ成長の途中です。苦手教科を嘆くのではなく、無理をせずに、得意なことを大いに伸ばして、その子どもにとって自然な発想を大切にしてあげられるという形が理想的な中学受験と思いますが・・・
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by math90 | 2006-06-05 14:39 | 中学受験の算数
百ます計算の使い方

百ます計算は、賛否両論があるようですが、私はよい教材と思います。

算数・数学において、計算力は必須です。計算力をつけるには、まず十進法に基づいた数に対する「感覚」(数のセンス)を身に付けることが大切と思います。百ます計算を利用してそれを養っていけると思います。

百ます計算は、タイムが大きな要素となっています。1桁同士の足し算・掛け算、2桁-1桁の引き算、それぞれ「2分以内」が目標となります。

「2分」という時間を切るには、繰り上がり・繰り下がりが反射的、瞬間的に分からねばなりません。この反射的、瞬間的に分かる力が、後に数のセンスを育てていく基礎となると思います。そこで、まず、その力をつけてほしいということです。

単純に考えて1題1秒、100題で100秒。数字を書くことを考えあわせて、「2分」という時間が出てくるわけです。私は、これ以上のスピードを要求する必要はないと思います。大体「2分」を切れるようになったらOKです。


子ども達は、この課題は簡単にクリアしてしまいます。そこで、私の勤務している塾では、2桁+2桁、2桁-2桁、2桁×1桁 を上級編として、次に取り組ませています。

計算力をつけるには、多く練習するとうよりも、毎日練習することの方がが大切なので、1週間で5枚ほどを目安に宿題に持たせています。そして、上級編の子ども達には、タイムではなく100点を要求しています。ここは点数にこだわります。

上級編の100題の計算を全て正解するためには、忍耐・根気・持久力・集中力・丁寧さなどが必要です。「1度もミスをしない」ためには、どのように取り組めばよいかを、子ども達に経験してほしいと思うからです。99点と100点は、たった1点差ではありますが、じつは、その取り組み方には、大きな違いがあることを体得してほしいと思っています。



最近は、上級偏でなかなか100点にならない生徒がでてきました。上級編まで進んでいる子ども達は、ある程度の計算力はついているはずです。半年ほど、継続しても1度も100点にならない生徒もいました。

忍耐・根気・持久力・集中力・丁寧さなどを鍛える機会が、家庭生活でも小学校生活でも減っているのでしょうね。



  百ます計算上級偏 足し算の例
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  百ます計算上級偏 引き算の例
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  百ます計算上級偏 かけ算の例
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by math90 | 2006-06-03 14:59 | 小学校の算数