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ヘリコプター・ペアレンツ

「ヘリコプター・ペアレンツ」とは、常に子どもの上空をヘリコプターのように旋回して、何かトラブルがあればすぐに急降下して世話を焼くという子離れできない親のことだそうです。

特に大学生の親のことで、90年代にアメリカの大学で使われ始めた言葉だそうです。数日前のNHKニュースで話題になりました。今年、大学生になった息子をもつ親としては、興味のある言葉なので調べてみました。

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今アメリカで、大学生にもなった子供に過度に世話をやく新しい世代の親が誕生しているらしいのです。こういう親は、新学期に大学まで出かけ、子供の授業の履修登録の手伝いまでするそうです。子供も子供で、大学のアドバイザーと相談していて、分からないことがあると、直ぐに親の携帯に連絡し、「先生、お母さんと話してください」と言って、その携帯をアドバイザーに差し出す学生もいるとか。さらには、新学期に「子供が今旅行に行ってますので、代わりに履修登録に来ました」と言って大学にやってくる親もいるそうです。  ~中略~
大学側も対策を講じ始めています。専門の職員を配置したり、新しい部署を作って、こういう親からの電話やメールに応対しています。     
                     ( 異文化英語第157回 より )
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確かに、これは行き過ぎと思います。最近は、日本でも似たような状況があり、大学関係者は困惑しているのだそうです。


最近の親子関係は、一時代前とは大きく変化しました。友達感覚で、とても仲が良くなっていると思います。

私の友人でも、仲の良い親子がたくさんいます。女の子の場合は、親子で買い物や旅行など、一緒に出かける機会も多いそうです。その延長として、大学のオープンキャンパスや説明会にも、親子で一緒に出向くとか、模試や予備校の申し込み、入試関係の手続きも親がしてあげるということになるようです。

ヘリコプターになってしまう親は、特に甘やかしているという意識ではなく、自然な友達感覚のまま、なってしまうように思います。

もちろん、仲の良い親子でも、ヘリコプターにはならない方もたくさんいらっしゃいますし、親子で仲が良いことは、決して悪いことではないと思います。ただ、それだけに、「自立」に関しては、これまで以上に強い意識が必要なのかもしれません。

一時代前には、大家族や地域の人間関係の中で、子育ては親だけの仕事ではありませんでした。「自立に対する自覚」も、社会のなかで、ごく自然に育っていったように思います。

現在は、子育ての中で、親がどこまで手を出すか、如何に子どもを「自立」させ、自分自身も「子離れ」するかを、強く意識していなければ、「自立に対する自覚」すら、育ちにくい社会になってしまったと思います。

ヘリコプター・ペアレンツなどという言葉で揶揄したり、批判したりするのではなく、社会全体の人間関係のバランスを見直すことが先決なのでは、などと思ったりもします。


さて、この春、晴れて大学生となって一人暮らしをはじめた我が家の息子は、すっかり調子にのってステルスモードになってしまいました。おかげで、私は、上空旋回どころか、まったくもって追尾もできない状況です。

とはいえ、息子がステルスモードにならなければ、急降下や手出しはしないものの、私がステルスヘリコプターになり、いつまでも上空を旋回していたいという願望は、正直、確かにありましたから、えらそうなことはいえませんね。

「親離れ」「子離れ」は、私の子育てにとって、今だに試行錯誤の、大きな、難しいテーマです。
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# by math90 | 2006-09-02 12:42 | 教育・子育て理念
残暑お見舞い申し上げます

今年の関西は、ことのほか暑かったようです。

生徒の増加により、塾の勤務コマ数が激増し、めまぐるしい日々を送っておりましたが、夏期講習もあと数日で終了となりました。新人講師もだいぶ慣れ、9月より、以前のペースにもどれそうです。

ブログお休み中も、多くの方におこしいただきました。
本当にありがとうございます。また、再開できそうです。
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# by math90 | 2006-08-28 10:57 | その他
地球深部探査船 「ちきゅう」

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地球深部探査船「ちきゅう」の乗船見学会に行ってきました。

「ちきゅう」は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船の一つです。その名のとおり、地球内部の掘削調査を行うために建造されました。世界で初めて、海底から7000mを掘りぬいて「マントル」(※)へと到達できるそうです。地球深部の地質試料を分析することで、地球環境の変動の仕組みを理解することができるとのこと。まるで、映画のようなお話です。


「ちきゅう」は、2005年7月に完成し、約2年の操船および掘削の訓練の後、これから本格的な探査活動に入るとのことです。

船上には、大きな掘削設備がありました。船の中央部に掘削やぐらが立ち、その後ろにたくさんのドリルやパイプ、クレーンがありました。船内には、採取された地層サンプルを分析できるように、磁気シールドルーム、X線CTスキャナーなどを備えた研究室がありました。微生物分析のための装置もありました。


実際に見学してみると、海底7000mの地球深部まで掘る掘削技術はもちろん、採取した試料の分析技術、掘削孔を利用した観測技術、船と水深4000mの1点を繋ぎ続けることができるという造船技術、操船技術など、とにかく「すごい」の一言でした。

子どものころにあこがれた宇宙は、今や現実のものとなりました。次は、地球の内部に迫るわけです。「未踏の領域」に対する人間の探究心は尽きません。その情熱と多大なる努力が、科学技術の発達を支えているのがわかりました。


私が見学したときは、一般の見学者がほとんどでしたが、是非、中学生や高校生が、ゆっくり見学するチャンスがほしいと思いました。最先端に触れることは、きっと彼らの心に強く響くと思います。

そして、彼らが今、日々学校で学んでいることのはるか先端が、紛れもなく「未踏の領域への探査」にも繋がっていることに気づいてほしいと思います。





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      提供 海洋研究開発機構(JAMSTEC)

   詳細についてはコチラ → 「ちきゅう」情報発見サイト





(※) 「マントル」とは、固体でありながら流動する不思議な物質で、大陸の移動、大規模な火山活動などで、その姿を変え続けている原動力といわれています。人類はまだマントルそのものを直接手にしたことはありません。(「ちきゅう」情報発見サイトより)

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# by math90 | 2006-06-15 22:13 | その他
説得力のある姿

少し前になりますが、玉置浩二さんのコンサートに行ってきました。

玉置さんといえば、安全地帯のビジュアル系の格好から、「麦藁帽子に丸首シャツのおじさん」と華麗に転身したときは驚かされました。今では、ドラマなどでもすっかり「おじさん」感が定着しているようなので、おしゃべりの多い、親しみ易い、楽しいコンサートと思われると思います。

ところが、ステージに登場する玉置さんは、「おじさん」ではなく「アーティスト」です。MC(曲と曲の間のおしゃべり)が全くありません。ただ、ひたすら歌うのみ。曲の紹介すらありません。けれども、その姿に迫力があり、彼の「思い」が伝わってきます。

アーティストとして、「歌」のみで思いを伝える姿に、「説得力」を感じました。そこに、余計な解説は必要ありませんでした。



さて、では、親として、教育にかかわる者としての私は、子ども達や生徒達に、大切なことを「伝える」時、説明や解説の要らない「説得力」を身に付けているのでしょうか。

説明や解説が無くては、こちらの意思が本当に伝わるのか不安になってしまいます。速くわかってほしいと、ついつい余計な説明します。相手の理解では満足できず、こちらの意思を解説してしまいます。

どうやら、少し説明や解説に頼りすぎているかもしれません。

教育・子育ては、言葉に頼る前に、「説得力のある姿」を「見せ続けること」。まず、それがあってこそ、子どもの心に届くということを、改めて思いました。




・・・でも、それって、すごく大変・・・
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# by math90 | 2006-06-12 12:12 | 教育・子育て理念
算数の苦手な中学受験生 ~砂糖水の濃度~

我が家の娘は、数年前、中学受験をしました。娘は、私とは正反対の文学少女で、算数は大嫌いです。小学校4年生から大手中学受験塾でお世話になっていましたが、算数は私が随時フォローしていました。

初めての、食塩水の濃度の単元のとき、ビーカーの絵の中に食塩の山を書き、まずは基本となる「どのような場合でも食塩の量を中心に考えればよいこと」を理解させました。まずまずの感触でテストに向かわせましたが、テストに出題されたのは、食塩水ではなく、砂糖水でした! 娘は、濃度の問題には手を出しませんでした。

紅茶にお砂糖を入れるときと、りんごにつける塩水を作るときでは、溶け方が違うから、濃度の求め方も違うと思った」というのが娘の自然な発想でした。

これは、「応用力が無い」と言うべきでしょうか? このとき、私は、娘のような物の見方・考え方も、決して悪くないなあと思ってしまいました。

いろいろなことにこだわる娘は、「観察」がとても得意です。作者の気持ち添って考えることも得意です。歴史の流れにもとても興味を示しました。文章を書くことも大好きです。最後まで、算数はボチボチでしたが、無事志望校に合格しました。


物事を見る角度は人それぞれです。算数・数学的に考えるのが、どうしても受け入れなれない子どももいます。受験という競技のなかでは、「嫌い」で済ませることはできないかもしれませんが、時が経てば、「嫌い」も「苦手」も、それはそれで、個性の一つになるでしょう。

中学受験は総合力です。最後には、教科の能力だけでなく、体力、気力も大きなポイントになります。12才というのは、まだまだ成長の途中です。苦手教科を嘆くのではなく、無理をせずに、得意なことを大いに伸ばして、その子どもにとって自然な発想を大切にしてあげられるという形が理想的な中学受験と思いますが・・・
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# by math90 | 2006-06-05 14:39 | 中学受験の算数